相続登記の申請先を調べていたら、完了予定日がネットで分かると知って驚いた


✅ 不動産の所在地で決まる「管轄法務局」

相続登記では、「どこの法務局に登記を出すか」は、相続人の住所ではなく、不動産がどこにあるかで決まります。

たとえば、不動産が四万十市とか黒潮町にある場合は、「高知地方法務局 四万十支局」が管轄です。

以下は、高知県内における不動産登記の管轄法務局の一覧です(2024年4月1日現在)。

法務局の庁名 不動産登記の管轄区域
本局(高知市) 高知市、土佐市、吾川郡いの町、仁淀川町、
高岡郡の内(日高村、佐川町、越知町)
香美支局(南国市) 南国市、香美市、香南市、
長岡郡(大豊町、本山町)、土佐郡(土佐町、大川村)
須崎支局(須崎市) 須崎市、
高岡郡の内(中土佐町、四万十町、檮原町、津野町)
安芸支局(安芸市) 室戸市、安芸市、
安芸郡(東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村、芸西村)
四万十支局(四万十市) 四万十市、土佐清水市、宿毛市、
幡多郡(黒潮町、大月町、三原村)

📌 相続登記の申請先は「不動産のある場所」で判断するという点は、意外と見落とされがちなので注意が必要です。


🕒 登記完了予定日、実は「システムで照会」できるって知ってましたか?

実は私、つい最近まで知りませんでした。
「登記完了予定日がネット(法務局のサイト)で確認できる」と。

というのも、私は四万十市でほぼ毎日登記申請をしており、経験的に「今なら2日後にはできてるな」と読めてしまうからです。

でも、県外の法務局に相続登記を申請するために、ネットで管轄法務局について調べものをしていたら、「登記完了予定日を確認できる」という案内を偶然見かけて、「へえ!」と。

登記の仕事を毎日していても、意外と知らないことがあるんだなと思った日でした。


💡 登記完了日を知りたいのは誰?どんなときに必要?

◉ 一般の依頼者が知りたい場面:

  • 相続税の申告や税務署への提出資料:登記事項証明書を使う
  • 相続不動産の売却予定:登記完了が売却準備の前提になる
  • 金融機関の手続き:担保提供、名義更新のために登記完了日が必要
  • 安心感のため:法的に手続きが完了したという証として知りたい

◉ 司法書士が知りたい場面:

  • 登記完了証・識別情報などの受領予定管理
  • 依頼者への完了報告・書類返却日程の把握
  • 売買や贈与など後続手続きとの調整
  • 補正が発生していないか確認する目安として

登記完了予定日は、法務局のサイトや申請受付番号で照会が可能です。
司法書士の中には、申請ごとに必ず完了予定日をWebで確認して案件管理表に入力している方も少なくとのこと。

登記事項証明書が「事件中」で取得できない期間は、融資や売却手続きと重なると問題になるため、完了日は非常に重要です。

また、「完了したらすぐ謄本を送ってください」「登記が終わったら売買契約したい」という依頼者に対応するには、スケジュール調整のために完了予定日を把握しておく必要がありますね!

司法書士として、完了予定日を把握することは、依頼者との信頼関係を築く上でも非常に大切だと感じています。


登記の完了予定日について知っておくことは、ただの事務連絡ではなく、安心と信頼のサービスにもつながります。
四万十市や高知県西部で相続登記をご検討の方は、お気軽にご相談ください。